明けない夜はないとよく言われます。
この言葉はは酷く打ちひしがれたときに人に言われたり、本を読んだときに耳にしたり目にしたりしますね。
僕の心にも強く残っているのは、そんな慰めに寄りかかりたくなる程弱っていたからでしょう。
でも、こうも思ったりします。
「わかったつもりで勝手なこと言ってんじゃねぇよ」
実に自分勝手ですね。
相手は本当に自分を想って発言しているに、深い悲しみのせいかこんな八つ当たりにも似た考えを持ってしまいます。
「でも、だって本当に、もう二度と立ち上がれないくらいに辛いだもん」
どうぞ塞ぎこんでください。
しゃがんで人差し指で地面をイジイジしてください。
なんなら布団に入ってウンウン言っててください。
誰も咎めません。
だって、
あなたの苦しみ悲しみはあなたしか分からないんだから。
僕もウンウン言ってました。
20年。
20年布団の中にいました。
時々「このままじゃダメだ」と顔を出して見たけどやっぱりダメで。
その時はまた布団の中でウンウン……
でもね、
布団の中にいるのって、夜明けを待っているからでしょう?
朝になったらまた外に出るためでしょう?
だったらしっかり休んで、朝おいしい珈琲飲めるようにしっかり寝ましょ。
んで、珈琲飲みながら「明けない夜はない」と言ってくれた人を想ってみてください。
立ち上がれないくらい落ち込んで、布団でイジイジしながらも何とか外を見ようとして来たあなたならわかるはずです。
言葉をかけてくれた人の本当の心を。
あなたならわかるはずです。
言葉をかけるのにどれだけの勇気が必要だったかを。
そしていま人の弱さ、痛みを知ったあなたは手にしています。
打ちひしがれた人にかける本当のやさしさと、勇気を。
「明けない夜はない」と
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