おとうさんの自転車かっこいいね!なんていう自転車?
ランドナーっていう旅用の自転車なんだよ
先日3泊4日ではありますが、地元の北海道をランドナーに乗って旅してきました。
その時に感じたランドナーのおすすめなポイントとイマイチなポイントを実際に旅した目線で紹介します。
また、改めて僕が今欲しいランドナーを厳選して5車種紹介します。
自転車旅がしてみたい!でもどんな自転車がいいか分からない。
そんなあなたのモヤモヤが無くなる、そんな記事になっています。
ご覧ください。
ランドナーとは?旅するための自転車です
ランドナーとは、フランス語のランドネ「小旅行」が語源。
広い大地の一本道を走るための自転車ですね。
見た目は自転車レースで使われるロードバイクと同じですが、細かい所で違いがあり、長い期間旅するのに適した機能が詰め込まれています。
スピードはロードバイクほど出ませんが、長距離を楽に走ることができます。
旅はランドナーじゃないとできないの?できます。でも…
僕は2008年に北海道縦断、2022年に道央を自転車で旅してきました。
北海道縦断の時はフラットバーロードというタイプ、道央の旅はランドナーで行きました。
自分自身2つのタイプの自転車で旅をしたことと、出会った旅人を見ていると、結論どんな自転車でも旅は出来ると思います。
もちろん、旅用と言うだけあってランドナーが一番適しています。
だったらランドナーでなければ旅はできないのかと言えばそれも違うように思います。
出会った旅人はそれぞれの自転車でそれぞれの旅を楽しんでいました。
それを踏まえて代表的な自転車が旅に向いているのかを検証しようと思います。
ママチャリもアリ
ママチャリとは、シティサイクルという名前でホームセンターで売られている自転車です。
学生や、名前のとおりママがお買い物でよく乗られているのではないでしょうか。
僕もときどきママチャリに乗る機会があるのですが、「これで旅したら楽しいだろうな」といつも思っています。
というのも乗っているときに、背中がまっすぐ立ち上がってるので視界が広いからです。
スピードは出ませんが、広い視界でゆっくり景色を見ながら、旅できるなといつも思っています。
「切り替えが無いと坂がキツイ」と言われるかもしれませんが、坂はどのみちキツイです。
3段変速のママチャリもありますが、たかが知れてます。ムリだと思ったら素直に降りて押しましょう。
ゆったりのんびりがママチャリ旅のスタイルです。
ママチャリならどこのお店でも取り扱いがあるので故障しても安心なのが旅向きの理由の一つです。
旅にロードバイクは不向き?スタイルに寄るけどおすすめしません。
個人的にロードバイクは旅に不向きではないかと思っています。
というのもロードバイクは舗装された道を早く走る自転車です。
今の日本で舗装されていない道はほとんどありませんが、荒れた路側帯は多いです(車で走っていても気付きにくいです)
100mの選手がマラソンを走るようなイメージです。
くわえてタイヤが細い、ダボ穴がないなど、荷物を積むように出来ていない。
2008年の旅はフラットバーロードというロードバイクの派生タイプで行ったのですが、荷物を積むと安定感に欠けていたように思います。
旅の途中出会ったロードバイクの旅人も多くはテント泊ではなく宿を渡り歩くスタイルで、見た目は普段のツーリングと同じでした。
このブログでいつも言っていますが、アウトドア、趣味は雰囲気も大切です。
旅は旅するようの格好の方が雰囲気が出ます。
MTBで旅はできない?パンクしにくいだけでも◎。疲れるけど。
学生時代のシティサイクルからステップアップするとき、はじめに思い浮かぶのがMTB(マウンテンバイク)ではないでしょうか。
結論。マウンテンバイクは旅向きです。
理由はパンクしにくい。
旅をしていて一番面倒でテンション下がるのがパンクです。
ロードバイクのような細いタイヤで適正に空気が入っていいないと、ちょっとした段差ですぐにパンクしてしまいます。
その点マウンテンバイクの太いタイヤはブロックパターンも手伝い非常にパンクに強いです。
ブロックタイヤは抵抗が大きいのでスピードは出ませんが、パンクしにくい、もうこれだけで旅向きと言いたくなります。
マウンテンバイクはアップダウンを走るのでギヤ比が登り坂に適したものになっています。
ですので重い荷物を積んで長い坂を登ることもある自転車旅に最適なのです。
ランドナーはここがイマイチ
旅に最適な自転車、ランドナーですが、イマイチなところもあります。
慣れれば平気なところもありますが、チェックしておきましょう。
ギヤチェンジがしにくい
車種にもよりますが、ランドナーのギヤチェンジはハンドルから離れたダウンチューブに付いている、ダブルレバーで行います。
ダブルレバーを操作するにはハンドルから手を放し、上半身を屈める必要があります。
これがけっこう怖いのです。
慣れるとそうでもありませんが、ついギヤチェンジをさぼって脚に疲れを溜めてしまいます。
僕はこのダブルレバーのクラシカルな見た目に惚れてランドナーを購入したという面もあります。
また、ロードバイクの様にブレーキレバーと一体のモデルもあるので、好みで選ぶとよいでしょう。
まあまあ重い車体
ランドナーのフレームはクロモリが多く、重いのがデメリットです。
クロモリはアルミやカーボンに比べ重いのが弱点。ランドナーの平均的な重さは10㎏ほど。ロードバイクに慣れていると重く感じます。
けれどクロモリはフレームを構成するパイプが細く、お股の所の棒(トップチューブ)が水平(ホリゾンタル)でなんとも美しい。
ダブルレバーとクロモリ、ホリゾンタルフレームの組み合わせで一杯呑めます(僕はカフェラテ)
ランドナーで北海道旅してわかったおすすめポイント
2022年の夏にランドナーに乗って3泊4日の北海道自転車旅に行ってきました。北海道自転車旅の様子はこちら。
その時に感じたランドナーの良かったところ、おすすめしたいポイントをピックアップします。
乗車姿勢が楽
ランドナーのハンドルは一見ロードバイクと同じように見えますが、実は違います。
正面から見ると八の字になっている「ランドナーバー」というタイプのハンドルです。
八の字になっていることで一番下の部分を握っても腹部を圧迫せず、楽に呼吸できます。
長く急な上り坂の時はハンドルの下(下ハン)を引き付けながら息も絶え絶え登りますが、その際に楽な姿勢だと呼吸がスムーズにでき、長距離を走っているとき、終盤の疲れ方が違ってくるのです。
直進安定性が高い
見た目はロードバイクと同じに見えるランドナーですが、タイヤとタイヤの距離(ホイールベース
)が長くなっています。
ホイールベースが長いことでまっすぐ走りやすく(直進安定性が高い)長距離走行が楽になります。
小回りは効きにくくなりますが、一直線の道を長く走る自転車旅では疲れにくいのは大きなメリットです。
ちなみにホイールベースが短いとダメかというとそのようなことはなく、加速性能がよくなり、ショートホイールベース車はロードバイクなどに採用されています。
メンテナンスが簡単
ロードバイクのタイヤは700×26cなどロードバイク専用の物です。
ロードバイクを取り扱うショップに行けばありますが、田舎だと取り扱いのないお店も多いです。
旅をしていると不思議とマシントラブルが集中する日があります。
その時に「部品がない」では済まされません。
その点ランドナーは安心です。
特殊な自転車に見えますが、実はほとんどの部品がママチャリと共通です。
どこの自転車屋さんにもあるし、ホームセンターにだって売っています。
自転車旅のトラブルの多くはタイヤ周りなので、チューブやタイヤ、ブレーキシューの交換くらいは自分でできる様になっておきましょう。
泥除け標準装備
シティサイクルは別として(時にはシティサイクルも)ロードバイクやマウンテンバイクには泥除けが付いていません。
それぞれの自転車に乗るシーンを考えると必ずしも必要ないこともありますし、ロードバイクの場合は重さの問題も出てきます。
その点ランドナーは泥除けが標準装備のモデルが多く、初めから付いていることもあり、取り付けが丈夫でデザイン性を損ないません。
重量増の懸念はありますが、泥除けが無いと水が跳ねて靴がすぐにベショベショになってしまいますし、背中も泥で大変なことになります。
泥除けはアルミニウム製で、耐久性が高く軽いので、長距離を移動する自転車旅に適した素材と言えます。
いま、僕が買うならこの自転車。おすすめのランドナー5車種
こうしてランドナーについて書いていると、改めてランドナーってイイナと思いました。
そこで、今、僕が新車を買うならどれを買う?という目線でおすすめのランドナーを5車種ピックアップしました。
価格はどの車種も10万円ほどからですが、何か月も旅に出る、ましてや海外に行くならいい自転車を買っておきましょう。
文字通り命を預けるのですから。
アラヤ:フェデラル
低価格ながらクロモリホリゾンタルフレームやダブルレバー、泥除けなどランドナーらしさを抑えたコスパモデル。
クッション性の高いシートと併せ楽な姿勢で乗ることができます。
自転車で旅がしたい。でもどの自転車がいいか分からない。そんな人のお試し自転車にどうぞ。
アラヤ:TOURISTE TUR
ワインレッドのカラーリングとランドナーバー。
鈍く光る泥除けが何ともクラシカルな雰囲気を醸しています。
ランドナーの基本的な機能は抑えているので自転車旅から通勤通学までこなしてくれます。
輪行がしやすい「リテーナ脱落機能付きマイクロアジャストヘッドセット」を採用。
ルイガノ(LOUIS GARNEAU)BEACON9.0
バタフライハンドルという特徴的なハンドルを採用し、ポジションをいろいろ変えることで疲れいくく長距離走行ができます。
リヤキャリアが標準装備されているので、パニアバックを装着してすぐにでも旅立てますよ
マリン FOUR CORNERS
自転車に乗るところの棒(トップチューブ)が水平で美しいと言いましたが、脚が短い人(僕)は少々乗るのが大変なことがあります(歩道の縁石を使うと多少楽に乗れます)
そんな悩みを抱えた同志(短足共よ!)はスローピングフレームのこちらがおすすめ。
ハンドル側からサドル側に向かってトップチューブが下がっているので、乗るときに足が引っ掛かりにくいです。
重い荷物を積んだ自転車は上手く乗らないと転んでしまうので、こういった設計は助かりますよ。
ジャイアント GREAT JOURNEY
大いなる旅人。
その名の通りフロントとリアのパニアバックが標準装備されたランドナーです。
太いシルエットのフレームはアルミ製で、乗り味は硬いですが軽量で登り坂に強い。
ダブルレバーではないので、ランドナーのギヤチェンジに不安がある人にもおすすめです。
まとめ
約1週間、北海道を自転車で旅して改めて思いました。
自転車はイイ。ランドナーはイイ。旅はイイ。
アウトドア最高!
北海道をテントしょってなんて…確かにそうです。なかなかできる事ではありません。
でも、ママチャリ乗ってちょっと隣町まで行ってみませんか?
おにぎりとポカリスエットをかごに入れてペダルを踏んだ瞬間、あなたの旅は始まるのです。
1歩外に出たらそこはアウトドアなのです。
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