2008年以来、約15年ぶりの自転車旅に出かけます。
今回は「なぜ北海道自転車旅に出かけることになったのか」きっかけをお話ししようと思います。
じっさい大した理由じゃないけど、物事の始まりなんてこんなものです。
大義名分とは程遠い北海道自転車旅のきっかけ。
ご覧ください。
やべぇ このままじゃおかしくなる
僕は統合失調症です。
かれこれ18年病気をしています。
前回の旅も今思うとムリして行ったし、最近のWebライター活動もギリギリでやっている。
病気についての詳しいことは自著「統合失調症17年がWebライター始めてすこしよくなった話」に詳しいのですが、最近は良い時と悪い時が極端で、極端かつ1日の中でも大きく調子が変ります。
じつは昨年10月ころからその1日の変動が激しく、日の高いうちは元気なんだけど、日が落ちると色々見えてかつ、色々聞こえて来ます。
幻聴、幻視。いわゆる幻覚が見えるのです。
それはたぶん以前からあったけど、囚われることはありませんでした。
けれど最近は現実と区別ができなくなり、怯え、怒りを覚え。幻覚に返事をしてしまいます。
大声をだして追い払おうとし、やっつけようと反撃し、時に恐怖のあまり家の外へ逃げ出すことも【あるようです】
いよいよマズイと思いました。
壊れていく自分も怖いし、怯え怒り狂う僕を見る家族のストレスも相当なものだと思います。
当然診察の度に入院の話が出ます。
でも入院はイヤです。
ライティングもできなくなるし、煙草も吸えない(かなり重要w)
何より家族と離れるのどうしてもイヤだと思ってしまいました。
何もしないままはイヤだ
担当の医師は「原因はストレイトではない」と否定しますが、僕はストレスに原因を求めました。
けれど今の僕の生活でかかるであろうストレスはクライアントワークと家族。
クライアントさんは僕の病気に理解があるし、家族も献身的にケアしてくれます。
ストレスは無いはずなのにこういった症状がでる。
じゃあ、一旦すべてから離れて一人で好きなことをしてみよう。
パソコンや家族から離れて、自分と家族を見つめなおそうと考えました。
クライアントさんに事情を説明するとギリギリまで仕事をくれて。旅の資金にさせてくれました(この場を借りてお礼を言わせてください)
担当医師ももう4年目になるので僕の事は理解してくれていて「やると言ったら聞かないですよね、エスケープルートを確保するならいいですよ」と許可をくれました。
最後の診察後、未確定だった行先もハッキリ決めて、おそらく1日目で狂う予定表を作り息子と妻に渡しました。これが心配しつつも快く送り出してくれる僕の家族への精一杯の誠意です。
目的地決定
という訳で行き先が決まりました。
目的地は札幌のアウトドアショップ【秀岳荘】
何を買うわけではありませんが、アウトドア好きにとっては夢の国です。
あと帰り道に知る人ぞ知る【珈琲きゃろっと】へ行こうと思います。
アウトドアとコーヒーの記事をメインにWebライターをしている僕は趣味と実益を兼ねています。
というわけで次回からこのシリーズのタイトルは「統合失調症が行く北海道自転車旅【2022】行先は秀岳荘」になります。
積み込み完了。北海道自転車旅の荷物の重さは?
いよいよ前日。
夕方に具合が悪くなる前に荷物をバッグに入れます。
新調した50Lのバッグはパンパン。
重さを計ると約18㎏。
こんなものかと思うけど実際持つと重くて不安になる。
不安になるけどコーヒーセットとハーモニカを置いていくつもりはありません。
荷物より重い自分の可能性と、家族への愛情を確かめるために、僕は15年ぶりの旅に出ます。
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