今回は北海道自転車旅3日目。
ゆっくりお風呂に入って元気満タンのおとうさん。
楽しみにしていた珈琲きゃろっとを訪ねます。
空港のある千歳から支笏湖を目指しますが、シャレにならない恐怖が待っています。
さて、今回はどんなお話なのか。
北海道自転車旅3日目。
ご覧ください。
これまでのあらすじ
持病の統合失調症が悪化したおとうさん。
「このままじゃおかしくなる」
どうにかしたい一心で14年ぶりの北海道自転車旅に出ることにしました。
出会いがあり、どこまでも続く一本道を走り、はじめてのステーションビバークを経験します。
北海道一の都市札幌にあるアウトドアショップ【秀岳荘】にたどり着いたおとうさんは、自らのアウトドアズマンとしての成長を感じるのでした。
けれどその先に待っていたのは、アウトドアライターとして頑張る代償の運動不足。
立ちはだかる坂道に疲労困憊。道の駅で泊まれずビジネスホテルへ行くことになります。
ベッドで寝るのが苦手なおとうさんはゆっくり寝られたのでしょうか?
ベッドで寝られないおとうさん
いつもペッタンコの布団で寝ているおとうさん。
家族で旅行に行ってもゆっくり寝られません。ひどい時はベッドを諦めて床に何も敷かずにそのまま寝ます。
疲れてようやくたどり着いたホテルでもそれは同じで、フカフカのベッドはどうにも落ち着きません。
疲れ切った今夜も床に横になります。
ここで注意が必要なのが、顔の周りに荷物を置くことです。
顔の周りに荷物を置かないと、横向きに寝転んだ際にベッドの下に誰かいるかもしれないのです。
いるはず無いのですが、この時期その手のテレビが引っ切り無しにやっています。
普段テレビを見ないおとうさんですが、子どもの頃に見た映像が蘇ってしまうのです。
身体は疲れているのですが道中がキツかったせいか、興奮して寝られません。
仕方がないのでスタンドエフエムを収録して寝ることにします。
僕のスタンドエフエムはスマホで「おとうさん【書く楽しさを伝えたい】」で聞いてみてみてください。
ビジネスホテルで迎える朝
ホテルで迎える北海道自転車旅3日目の朝。
今日は珍しくゆっくり出発します。というのも今日はとあるところに行こうと思っているからです。
とあるところというほどもったいぶる必要はないですね。
「珈琲きゃろっと」に行きたいのです。
珈琲きゃろっとは恵庭市にある有名なカフェで、「コーヒー おすすめ」で検索すると上位に出てくる有名なコーヒー屋さんですす。
実際僕も、Webライターのお仕事で何度か書いたことがあります。
本当は昨日行きたかったけれど、こういう時に限って定休日なんですよね。
仕方がないので10時の開店に合わせてホテルを出ます。
時間があったので少し寝ようかとベッドで横のなり少しだけウトウトしたのですが、やっぱり興奮して寝られないのでちょっと早いけど出発することにしました。
我ながら無計画の極みです…
珈琲きゃろっと
Googleマップで検索して、案内してもらうとすぐ近くに珈琲きゃろっとはありました。
10時開店なので当然だれもいません。
お店の前の邪魔にならない所に自転車を停めて少し待たせてもらうことに。こういう時に大きなザックを背負っていたり、荷物を積んだ自転車に乗っていたりすると、怪しい目で見られず、むしろ好意的な目で見られます。
ほどなくすると、お店のオーナーらしきマダムが出て来て、店先の花に水をあげはじめました。
「邪魔じゃないですか?」「なんもだよ~ごめんね~」
気さくなおばさん(たぶんオーナー)と話しながら待っていると「途中で食べきな」とおやつをいただきました。
「ありがとうございます。せっかくなので珈琲と一緒にいただきますね」
一時間近く店の前に座りつづける僕に気を使ったのか、スタッフさんが10分くらい前にお店を開けてくれた。
店に入ると中はアンティーク調のいい雰囲気。
コロナの影響で店内でいただくことはできませんでしたが、店先にイスとテーブルが用意されていたのでそこでいただきました。
シティローストからフルシティロースト(たぶん)の飲みやすい口当たりの中に、ほんのりスモーキーな香りのする珈琲でした。
何より気になったのは、甘みです。
普通一口目は香りだけが立ち、甘みはあとから来る珈琲を出すカフェが多いのですが、珈琲きゃろっとの珈琲は一口目から強い甘みを感じました。
気になったので「抽出温度は86℃くらいですか?」と聴くと「すごいですね。その通りです」俺もなかなかやるもんだ…
千歳で補給
美味しい珈琲をいただいて心も体も満たされてさあ出発です。
しかし天気予報は雨だし、空は曇っている。レインウェアを着て出発したけれど、どうにも暑い。着たり脱いだりを繰り返しますが、途中で面倒になり「降ったら降った時だ」と脱いでいくことにしました。
さて、今日はどこまでいこいう?
がんばれば今日中に帰れる。
けれどさすがに2泊では旅としては寂しすぎる。
よし、支笏湖に行ってモラップキャンプ場に行こう!
新千歳空港のある千歳市でガソリンストーブのガソリンを入れて(300mL なので40円。これは助かる)すき家で昼食。並盛に胡麻ドレッシングをかけると旨い。
支笏湖公園自転車道
前日も札幌北広島自転車道を走りましたが、千歳市にも支笏湖に抜ける支笏湖公園自転車道があります。
サイクリングロードは当然車が通らないので安心して走れます。
道路事態も整備されていて走りやすいのが自転車乗りにはさらにうれしいポイントです。
支笏湖公園自転車道は、ちょっと迷ったけれどすぐに見つけられました。けれど走っていたらすぐに道が途切れてしまいました。
仕方がないのでしばらく車道を走っていたら、反対車線にそれっぽいのがあったので、車が途切れるのを見計らって反対車線に移ります。
ちなみにここまで30分ほどずっと登りです。
くま~~~
考えてみたら支笏湖は樽前山と風不死岳の麓にあります。
登りが続くのは仕方がないのです。
それでもこのカーブを曲がったら、あそこまで登ったら終わるとエンヤコラ登ります。
登っていながらあまりにも山の中なので「熊でそうだな~」と思っていました。
というのも実は初日「にはやきた駅」から家族に電話したときに「いまおとうさんが通った道路で自動車が熊に衝突して大破したって」と言っていました。
それが今いる千歳市のとなり、苫小牧でのお話です。
つまり、おそらく同じ山域。
やだな~と思いながら約2時間登ったところで休憩所があったので休憩することにしました。
すると写真の看板。
「熊出没注意」
どう注意すれと…
そこからさらに車道から離れてシャレにならない雰囲気を味わいながらどうにか登り切りました。
2時間の下り坂 でも…
どうにか登り切って支笏湖湖畔に行く道と、苫小牧に下る交差点に来ました。
モラップキャンプ場に行くか、このまま進んでしまうか。
初日、二日目とキャンプをしていません。この旅のためにテントも買いました。くわえて明日は雨予報。
迷う…
それよりも、ステーションビバークが楽しすぎる…。
というわけで苫小牧に下ることにしました。
3時間くらいかけて登ったのでたぶん30分くらいは下るはず。
そう思ってスタートしたら行けども行けども終わらない。
ずーっと下る。
途中、イタチかなんかが走ってきて僕に気付いた瞬間に大慌てで逃げていくのが可愛かった。
ぴょこっと現れたイタチが僕に気付き、あわてて方向転換して
「ちょとちょっと!シャレにならんて!!うぉ~~~」
そしたらその先にヘビが横たわっていて
今度は僕が「うぉ~~~」
それにしても眠い…
下りは一見楽そうに見えますが、スピードが出るので神経を使います。それなのに眠くなるのはおかしい…
そもそも体を動かしている時に眠くなるのは相当ヤバそうだ…
そんなことを言っても苫小牧市街を抜けないと寝るところがない…
さてどこまで行こうか
薄暗くなってきたのでそろそろ寝床を考えなくてはいけません。
苫小牧駅を過ぎると糸井駅と錦岡駅があります。
どちらも無人駅ですが、錦岡駅の方がきれいそうです。
楽しみは減るかもしれないけど、こうやってスマホで何でも調べられるのは本当に助かる。
ツーリングマップルの巻末情報だけを頼りにしていた頃が懐かしい。
検索したついでにグーグル先生に道案内してもらった…ら…、案の定わけのわからない道を案内してもらった…
さて今夜はどんな夜になるやら…
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