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登山口は国道から5分【有珠山】登山に行ったら景色がすごかった

登山口は国道から5分【有珠山】登山に行ったら景色がすごかった
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先日道南の町、壮瞥町にある有珠山に登ってきました。

国道36号線を札幌から函館に向かうと右手に見えてくる台形の小高い山が有珠山です。

初心者でも気軽に登れるからと誘われて気軽に出発しましたが、これがなかなかの手ごたえ。

けれどその先にはまさに息を吞む絶景が待っていました。

初秋の有珠山登山レポート。

ご覧ください。

目次

友人からの電話「おい!山行くぞ」

友人からの電話「おい!山行くぞ

Webライターのお仕事がパツパツで、机でお昼を食べていたある日。

普段チャットワークの通知以外、ほとんど鳴ることのないスマホがなった。

発信先は古くからの友人、というか元上司、というかじじい。

電話出るなり「何やってんのよ!有珠山いくぞ!今度の日曜日空けておけガチャ」

まったく意味がわかりません……

でも精神病を患い引きこもっていた僕をじじいなりに元気付けようとしてくれています。

僕も感謝と近況報告とじじいの安否確認のため久しぶりに出かけることにしました。

僕にとってのじじい

じじいは僕が働いていたとき、普段とは違う工場にいた人。

当時からじじいだった。

腕はそこそこだが(職人は他人を自分より腕が建つとは認めない)口が達者で面倒見がいい。

あんちゃんだった僕の事をいつも気にかけてくれていた。

登山に目覚めるきっかけになったのもこのじじいのせい。

ムリヤリ連れていかれたらハマった。ときに強引さもよい結果をもたらす。

登山に行った後もやれタケノコ獲りに行くぞ、アイヌネギ獲りに行くぞと忘れた頃に電話が鳴る。

僕はうれしくてホイホイついて行く。

有珠山の場所

有珠山 · 〒052-0102 北海道有珠郡...

住所は〒052-0102 北海道有珠郡壮瞥町昭和新山。

道央自動車道虻田洞爺湖インターを降りて国道37号を伊達市街へ向かい、有珠郵便局の手前の交差点を左に曲がるとあとは道なりです。

細い住宅街を抜けますが分岐のたびに看板があるので迷うわずに行けるでしょう。

高速から有珠郵便局に行く手前には地元でも有名な「宇宙軒」というラーメン屋があるので帰りに寄ってみてはいかがですか?

時間帯によっては並ぶこともありますが、おいしいと評判ですよ

駐車場は長細い【トイレもあるよ】

駐車場は長細い【トイレもあるよ】

駐車場は入口から奥に横一列に停めます。

見た感じ30台は停められるので入れないことはないでしょう。

ベンチなどはありませんが、トイレがあるのでトイレが近い僕は済ませてから行きました。

これぞ北海道の山【熊出没注意】

これぞ北海道の山【熊出没注意】

高速道路の下を通って登山口。

登山届を書いていると北海道の登山口では定番の看板【熊出没注意】

一応熊よけの鈴は付けてきたけど実際目の前に出てきたらどうしようもない。

死んだふりはダメだというのが現代の定説だが気を失う自信がある。

札幌などに熊が出たニュースを見るが普通にひく。

あんなん出てきたらどう注意せぇっちゅうだ

ひさしぶりの緑!気持ちのよい樹林帯を行く

ひさしぶりの緑!気持ちのよい樹林帯を行く

樹林帯。木の実が落ちていたり、キノコが生えていたりする。

ひさしぶりの緑は気持ちいい!

大きく深呼吸して自然に笑顔になる。

じじいナイスお誘い!

そして、突然開いた展望……

日差しにきらめく太平洋(噴火湾)

日差しにきらめく太平洋(噴火湾)

そろそろ疲れて来たなと思った矢先、森林限界に到達したのか視界が開けた。

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振り返ると太陽の光を反射してきらめく太平洋が広がっていた(このあたりの海を地元では噴火湾と呼ぶ)

思わず「うわぁぁ」と声が出る。

これだから登山はやめられない。

【絶景】南外輪山

【絶景】南外輪山

噴火湾を眺めながら頂上の雰囲気を感じつつさらに登ります。

登ると言っても尾瀬を辿るので弾んでいた息は静かになっています。

すると目の前に赤茶けた山肌が見えてきました。

今度は「うわぁぁ」ではありません。

「うおぉぉぉ!スゲーーー!!」です。

安全のために設けられた木製の柵があり、その向こうにはSF映画ような有珠山の火口がありました。

僕は両手に持ったトレッキングポールを置いてパシャパシャ写真を撮ります。

振り返ると遅れてきたじじいも新調した一眼レフを慣れない手つきで構えて写真を撮ってた。

南外輪山と書かれた看板のあるここは結構広い原っぱで、いくつかのベンチがあります。

眺めがいいので地べたに座ってお昼を食べようかと思いましたが、じじいのことを考えてベンチが空くタイミングを伺っていました。

先客が立ち上がったので、すかさずリュックを置いて、じじいに「休んでな」と声をかけ休んでもらった(僕、意外にやさしいんです笑)

じじいに休んでもらっているあいだ、僕はもう少し写真を撮ります。

洞爺湖越しの羊蹄山

というのも南を見れば噴火湾、北を見れば火口、そして西に移動すると洞爺湖越しに100名山の羊蹄山が見えます。

羊蹄山は蝦夷富士の別名があり、見事な独立峰です。

若い時に登ったことがありますが観ても登っても楽しい山なんですよ。

お昼ご飯のあとはドリップコーヒー

お昼ご飯のあとはドリップコーヒー

じじいは何かと僕を気にかけてくれます。

働いていた当時は若かったので甘えるだけでしたが、いまは少しだけでもお返ししたいという気持ちも出てきました。

そこで僕が考えたのがドリップコーヒーをごちそうすること。

お湯を沸かして豆を挽いてゆっくり淹れます。

じじいに「やったことあるか?」と豆を挽かせたあとお湯を注いでいると「まだか!」と言いやがったので「おとなしく待ってろ!犬の子っこでも待てるぞ!」などとやり取りしていると近くのおばさんが笑っていました(笑)

「ふん!」とまんざらでもない様子でじじいが飲むのでおばさんに「味のわかんない人に飲ますのもったいないから、よかったら」とおすそ分け

高低差100M、581段の白い悪魔

高低差100M、581段の白い悪魔

「じじい、この先にもあるらしいぞ、行くか?」「なぁにバカにして」

昼食を食べた僕たちは、コーヒーを一緒したおばさんも合流してもう少し先に行くことにしました。

左手に火口、右手に噴火湾を見ながら歩きやすい稜線を行きます。

相変わらずの景色に心の中でじじいに感謝します(ハラ立つけどw)

少し行くと案内看板が見えて来ました。

僕はこういった看板を見るのが好きなので見ていると、この先山頂まで581段の階段があるらしいです。

じじいに行くか確認すると当たり前だみたいな顔をして歩き出したので「その心意気よし!」

白い階段

しかし下から見上げる階段は威圧的でまさに白い悪魔。

「じじい、やめとけ」「おう」

自分の足で登ったからこその「山頂」

じじいに若さを見せつけたのを登りはじめて10段目で後悔した僕は、意地と途中で降りたときのじじいの罵声を秤にかけて、何とか白い悪魔を討伐します。

その先には「観光客」で賑わう山頂。

山頂は登山口の逆にある(洞爺湖の方)昭和新山ロープウェイで簡単に登れます。

僕も何度か来たことがあります。

しかし、けれど、その感動は歩いて到達したときの方が圧倒的!

心拍数が上がる、息が切れる、吹き抜ける風が汗を冷やす。

もちろんロープウェイからは南外輪山の絶景は見えない。

これだから登山はやめられない

この記事を書いた人

おとうさん
このサイトの主
はじめまして、おとうさんです。
普段はアウトドアライターと、当ブログの管理をしております。
名前の通り、お父さんでもり、妻と子を支えております。

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