縦断物語3日目です。
今回は余市町から石狩市まで。
今回もご期待通りにトラブル発生します。
しかもこの旅ずっと悩まされるトラブルです。
毎回発生するトラブルがボディーブローのようにだんだん辛くなってきた。
今回はどんなことになるのか。
ご覧ください。
8月11日 晴れ 余市の海で感じたこと
モイレ浜中海水浴場の朝。
海水浴場なので朝から日差しが強く、早くに目が覚めた。
3日目になって体にある変化がおきたことに気が付きました。
それは日没とともに寝て、日の出とともに起きてしまうということです。
寝てしまうのは疲れているから、起きてしまうのは寝にくいからとも考えられますが、そうでもない気がします。
疲れは普段サイクリングしている時の2/3くらいの距離しか走っていないし、休憩も多めに取っています。
また、寝にくいのは確かですが、疲れていないこともないし、それなら余計に寝てしまうはずです。
これはストレスからの解放ではと思うのです。
解放感はもちろんすべて自分で考え決断する、結果責任もすべて自分というのがすごく心地いいのです。
寝られない人、生活リズムを整えたい人はぜひ、自転車旅に出てみてください。
デトックス?に最適ですよ(隣町の温泉旅館でも可です)
そんなプラスな思考と同時に浮かんだ考えが
「今日も自転車か…」
起きがけにそう思いました。
3日間100㎞くらい走っています。
これは日常のサイクリングでもないことです。
いつもならうれしいことなのでしょうけれど、
【先が見えない】
ゴールは見えているけれど何日かかるのか、初日に予定が狂ったので全く見えなくなりました。
余市までは前職の出張で来たことがあるので街並みには馴染みがありますが、この先は未知の世界です。
不安しかない。
でも今から帰るのはかっこ悪い以前に【めんどくさい】のです。
ですのでこれからの旅は、帰るのが面倒なので仕方なく進むという、どうしようもない動機で展開します。
余市→小樽 日本海を見ながら
余市から小樽までは平たんな道を淡々と進み、せっかくなので絶壁や奇岩を見ながら景色を堪能します。
平坦な道は正直つまらないのですが旅でしか見られない景色、1人の特権で見たいときはゆっくり、進みたくなったらガシガシ進みます。
坂が増えて来たなと思ったら小樽に入っていました。
キツイけど楽しいです。
でもどういうわけか道なりに走っているといつの間にか自動車専用道路に入ってしまいます。
うつむいて走っているので標識を見落としているのでしょうか?
慌てて道を探して逃れます。
そしたら今度は歩道橋を渡るしか進めない道が出てしまい、自転車から降りて担いで階段を上ります。
車のバンバン通る長いトンネルに差し掛かり、あまりにも怖くて狭い歩道を走って日に焼けた腕を荒れたトンネルの壁にこすり付けたのもこのあたりです。
めちゃ疲れました。
小樽到着 ずっと悩まされるトラブル発生
小樽は観光地なだけあって車通りも凄いです。
自転車は車道を走らなければいけませんが、怖いので歩道に上がらせてもらい、ゆっくり人とぶつからないように気をつけて進みます。
坂が多いのが小樽の特徴で加えて市街地なので信号もたくさんあり、必然的にブレーキを握りっぱなしになります。
ずっと握っていたら手がしびれて来ました。
すぐに取れると思っていた手のしびれが一向に取れません。
症状は思ったより深刻で両手の薬指、小指に力が入りません。
どうも小指に力が入らないと極端に握力が落ちてしまうようで、ギヤチェンジに支障が出てきました。
特にペダル側のギヤチェンジは力が必要で、普段も意識して握るのですがそれが全くできないのです。
仕方がないのであまりギヤチェンジしないで、休憩を多めに取ることにしました。
無理に進むよりも、ゆっくりでいいから着実に進む方がいいことがあります。
あと気休めかもしれませんが、イスの高さをほんの気持ち下げました。
イスの高さはペダルが一番下のときに膝が軽く曲がるくらいです。
なのでイスとペダルと手に均等に体重がかかる姿勢になり、これが一番効率よく漕げるとなります。
これを少しだけイスを下げて手に掛かる負担を軽減しようと考えたのです。
ギヤチェンジ出来ない状況でさらに足に掛かる負担が増えるのが気になりましたが、そのときはとにかくそうするしかありませんでした。
でも仕方がないので我慢して進みます。
なんとか小樽を抜けて(お寿司を食べるような予算はありません)
石狩市に入りました。
石狩の市街地直線 チャリダーにはキツかった
これまでの日本海、適度なアップダウンとは打って変わって市街地の延々と続く直線。
つまらないことこの上ありません。精神的にもキツいです。
こんな時は無になってひたすらペダルを回します。
旅慣れている人はこの道を通らないのか、旅人が全くいません。
仕方がないので大声で歌いながら進みます。
ではどうぞ でいどりーむびりばー です
ずっとゆめー-をみてーあんしんしてたー
直線地獄が終わると登りとトンネル。
でもこのあたりのトンネルは新しいトンネルばかりで歩道がしっかりしています。
これなら怖くない。
平衡感覚がなくなるので転倒だけ気をつけてドンドンクリアしていきます。
「そろそろ寝床決めないとな」
と思っていたらちょうどよく【川下海浜キャンプ場】の看板が見えました。
迷うことなく入って行って入り口近くにテントを張ります。
料金を払いに行ったら
「自転車の人からお金もらえないっしょ」とただで利用させてもらえた!
ありがとうございます。
受け付けのおじさんが気さくだったので、カレー麺にお湯を入れている間にこの先の道路の状況を聞きに行った。
地図を見ると5㎞くらいトンネルが連続しているように見えたから心配になったのです。
そしたらやっぱりトンネルが続くらしく、明日は早く起きて車の少ないうちになるべく進む事にしました。
おじさんに旅の話を聞かれてうれしくなってつい話しこんでいるうちに、すっかり伸びたカレー麺を食べて寝ます。
やっぱりひが落ちるのと同時です。
夜中にライダーさんが来たみたいです。
明日お話しできるかな?
- 走行距離:107㎞
- 走行時間:7時間15分
- 総走行距離:257㎞
- 平均速度:17.4㎞
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