今回の物語は…
いよいよ宗谷岬へ!稚内市街からはわずかな距離ですが、高まる思いが溢れます。
果たして日本最北端の地「宗谷岬」におとうさんは立てるのか?
ご覧ください。
8月14日 曇り 稚内市街

目覚めのコーヒーなんて何日ぶりだろう。
甘いものもしばらく口にしていないので、砂糖をたっぷり入れて目を覚ます。
寒さに震えながら車庫に折りて朝食。
ご飯を少し焦がしたけど、炊爨も随分と上手になった。
ライダーハウス「サガレン」のおばあちゃんに別れを告げて、まずはノシャップ岬へ。
と思ったら目と鼻の先だった。
本当に40秒くらいで着いちゃった。
拍子抜けして…
さあ いよいよ宗谷岬だ!
ラーメン屋のおっちゃん
稚内市街が意外と分かりにくくて地図を開いていたらラーメン屋のおじさんに声を掛けられた。
「最近はあんたみたいの随分と少なくなったよ」となんだかんだ1時間くらい話し込んだ。
まあ今日は急がない。
むしろこういうのを楽しまないと旅に出た意味がない。
おっちゃん…道、ちがったよ…
サセボ アーミー

宗谷岬まで20㎞の看板。
あと1時間で着いてしまう。
自然と胸が高鳴る。
これまでの道のりが蘇る。
とにかく、何事もなく到着することを考えよう。
セーコーマートで外人さんに声を掛けられた。
「ハーイ!」
「あーゆーふろむ?」
「サセボ」
「オー ネービー」
「アイム アーミー」
ワッツディスとカップヌードルを指すので
「エマージェンシーフード」
「? ? ? ? ?」
なんでここで通じないの!
定員さんに写真を撮ってもらって
「ハブアgoodトリップ!」
「ヤー!!!」
日本最北端の地 宗谷岬 到着!

宗谷岬のモニュメントが見えて来た。
遂に来た。
自分の脚で来たんだ。
おれ がんばった。
写真を撮ろうとしたけれど、ライダーさんや観光客の行列ができていたので、とりあえずかあちゃんに電話した。
「着いたよ」
「風邪ひいてない?」
「来させてくれてありがとう」
「安全第一で帰ってきてね」
「おとーさーん(^▽^)/」
大きなお土産は買えないから、息子にキーホルダーを買う。
モニュメントの前に自転車を置く。
階段を上がる。
自然とガッツポーズが出た。
チャリダーと交流 出世のできない男と14歳の冒険

ひとしきり物思いに耽っていると昨日出会ったチャリダーが来た。
お疲れさまなんていいながら、彼も急がないのでしばらくおしゃべり。
彼は観光で過去2回北海道に来ているそうだ。
2回とも摩周湖に行ったそうだが、2回とも見ることができたと言っていた。
ちなみに摩周湖は「霧の摩周湖」と言われ、滅多に見ることができない。
見ることができた男性は出世できず、女性は婚期を逃すと言われている。
彼は… マイナス×マイナスで出世まちがいなしだ!
そうしていると、古いルイガノの少年が来た。
気さくな少年で、向こうから声をかけて来た。
聞くと、父親に「お前は甘ったれてだから、北海道行ってこい」とムリヤリ旅に出されたそうだ。
僕以上に消極的な旅の切っ掛けにおどろく。
しかも自転車が、父親の若いころに乗っていた自転車で、もう部品がないらしい。
タイヤもすり減っていた。
苦手なお酒で祝杯

ひとしきりお話ししていたら雨が降ってきた。
寒くもなって来たので、トイレの中でカップ麺を食べる。
そして宗谷岬に着いたらどうしてもやりたいことがあった。
それは。
ビールで乾杯。
普段お酒は全く呑まないけれど、なんとなく乾杯したいなと道中ずっと思っていた。
お土産屋の自動販売機で缶ビールを買って、観光客のたくさんいる公園の真ん中に張ったテントの中で祝杯を挙げる。
- 走行距離:35㎞
- 走行時間:2時間
- 総走行距離:544㎞
- 平均速度:16.5㎞
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とりあえずゴールしました。この先は…
とりあえずゴールの宗谷岬に着きました。
けれど家に着くまでが遠足です。
あと半分の行程、帰り道までもう少しお付き合いください。
これから先はゆっくり旅を楽しめるはずです…
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